2016年の夏、青山ブックセンター本店ではブックフェア「100人がこの夏おすすめする一冊」を開催いたしました。 店頭でのフェアは終了しましたが、今回はWebで選書とコメントを紹介いたします。 様々な方に選んでいただいた本を通し、本と出会う楽しさを感じていただけたらと思います。

青木 淳

青木 淳

建築家

『新しい免疫入門』

夏。ぼくの脳は、いつも暑さで溶け出しそうになる。そんなときに

青木 淳 選

『新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで』

審良静男、黒崎知博 / 著

講談社ブルーバックス / 860円(税抜)

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夏。ぼくの脳は、いつも暑さで溶け出しそうになる。そんなときに、別世界に連れていってくれる本を読むのは、とても楽しい時間の過ごし方。
誰もが持っている免疫機構。その世界は、ぼくの理解をはるかに超える未知の世界だ。
その複雑極まりない世界を、こんなにわかりやすく、しかも本格的に教えてくれるとは。

青木 淳

建築家。1956年横浜市生まれ。東京大学工学部建築学修士修了。磯崎新アトリエ勤務を経て、1991年に独立、青木淳建築計画事務所を設立。代表作に、「馬見原橋」(くまもと景観賞)、「S」(吉岡賞)、「潟博物館」(日本建築学会賞作品賞)、「ルイ・ヴィトン表参道」(BCS賞)、「青森県立美術館」、「大宮前体育館」、「三次市民ホールきりり」など。公共建築、商業建築から個人住宅まで、広範な建築ジャンルでの設計のほか、美術家としてのインスタレーションなど、ジャンルをまたいでの活動を行なっている。2004年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

網中 いづる

網中 いづる

イラストレーター

『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』

京都の絵本のお店「メリーゴーランド」の鈴木さんが紹介する15

網中 いづる 選

『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』

鈴木潤 / 著

アノニマ・スタジオ / 1,500円(税抜)

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京都の絵本のお店「メリーゴーランド」の鈴木さんが紹介する150冊の絵本と、彼女曰く「だれかに手紙を書くように」日々の出来事や思いが綴られています。店のお客さんや「おちびさん」とのエピソードは和みます。絵本愛に満ちた素敵な本です。

網中 いづる

イラストレーター。書籍、絵本、雑誌を中心に、ファッションブランドへのデザイン提供など幅広く活動する。最近の装画の仕事に『奥様はクレイジーフルーツ』(柚木麻子・著)、絵本「あたしときどきお姫さま」(石津ちひろ・作)など。2007年講談社出版文化賞さしえ賞受賞。

石岡 良治

石岡 良治

批評家

『昆虫の哲学』

石岡 良治 選

『昆虫の哲学』

ジャン=マルク・ドルーアン / 著
辻由美 / 訳

みすず書房 / 3,600円(税抜)

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石岡 良治

批評家。1972年生まれ。表象文化論・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)博士後期課程単位取得満期退学。跡見学園女子大学、大妻女子大学、神奈川大学、鶴見大学、明治学院大学ほかで非常勤講師

石川 直樹

石川 直樹

写真家

『外道クライマー』

久々に胸躍る紀行に出会った。宮城さんが「外道」を強調すればす

石川 直樹 選

『外道クライマー』

宮城公博 / 著

集英社インターナショナル / 1,600円(税抜)

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久々に胸躍る紀行に出会った。宮城さんが「外道」を強調すればするほど、彼のやっていることは「本道」そのものだなあ、と思ってしまう。「正道」とは言えないかもしれないけれど。面白いです。

石川 直樹

写真家。1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。新刊に写真集『国東半島』『髪』『潟と里山』(青土社) 、『SAKHALIN』(アマナ)がある。

磯﨑 憲一郎

磯﨑 憲一郎

作家

『横尾忠則千夜一夜日記』

日常の中から芸術が生まれるのではなく、芸術を生きる中に日常が

磯﨑 憲一郎 選

『横尾忠則千夜一夜日記』

横尾忠則 / 著

日本経済新聞出版社 / 1,800円(税抜)

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日常の中から芸術が生まれるのではなく、芸術を生きる中に日常がある

磯﨑 憲一郎

©講談社

作家。1965年千葉県生まれ。2007年「肝心の子供」で第44回文藝賞を受賞しデビューしたのち、2009年「終の住処」で第141回芥川賞、2011年『赤の他人の瓜二つ』で第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2013年『往古来今』で第41回泉鏡花文学賞を受賞。

市橋 織江

市橋 織江

写真家

『その日東京駅五時二十五分発』

思い浮かぶのは無彩色の世界、でもとても暖かくて優しい光を感じ

市橋 織江 選

『その日東京駅五時二十五分発』

西川美和 / 著

新潮文庫 / 400円(税抜)

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思い浮かぶのは無彩色の世界、でもとても暖かくて優しい光を感じました。
言葉だけでそんな光を作り出せる事に感服致します。
八月の夏の日にぜひ読みたい、とても好きな作品です。

市橋 織江

写真家。1978年生まれ。二年半のスタジオ勤務後、カメラマンアシスタントを経て、2001年独立。数々の広告や、アーティストの写真を手掛ける。2009年映画「ホノカアボーイ」の映像撮影、TVCMなどムービーカメラマンとしても活躍。写真集に「PARIS」(PIE BOOKS)、「Gift」(MATOI PUBLISHING)がある。

いとう せいこう

いとう せいこう

作家

『憲法の無意識』

「憲法九条を後期フロイトの認識から見る」という、このところの

いとう せいこう 選

『憲法の無意識』

柄谷行人 / 著

岩波新書 / 760円(税抜)

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「憲法九条を後期フロイトの認識から見る」という、このところの柄谷理論を発展させ、長かった徳川幕府の時代から現代へと継続する「平和」の意味を探る。そして、今こそ憲法九条を国連で「実践」すべきだと説く。
コントロール出来ない超自我によって平和が目指されている日本の歴史を、新書でわかりやすく。

いとう せいこう

作家。1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。著書に『ノーライフキング』『見仏記』(みうらじゅんと共著)『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)『想像ラジオ』(第35回野間文芸新人賞受賞)『存在しない小説』『鼻に挟み撃ち 他三編』『我々の恋愛』など。テレビでは「ビットワールド」(Eテレ)「オトナの!」(TBS)「せいこうの歴史再考」(BS12)などにレギュラー出演中。「したまちコメディ映画祭in台東」では総合プロデューサーを務め、浅草、上野を拠点に今年で9回目を迎える。近年の音楽活動ではロロロへの加入や、レキシでの活動、DUBFORCEへの加入などがある。

犬山 紙子

犬山 紙子

エッセイスト

『俳句を遊べ!』

俳句って作って人と見せ合うと、想像以上に楽しくてしょうがない

犬山 紙子 選

『俳句を遊べ!』

佐藤文香 / 著

小学館 / 1,400円(税抜)

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俳句って作って人と見せ合うと、想像以上に楽しくてしょうがないんですよね。この本は自由な感性を大切にできて、楽しさに溢れているので、夏休みに俳句を詠む遊びのお供にぴったりです。

犬山 紙子

エッセイスト。1981年生まれ。2011年、美人なのになぜか恋愛がうまくいかない女たちの悲惨で笑えるエピソードを描いたイラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)で作家デビュー。その後、雑誌での連載を始め、テレビやラジオなど、各種メディアでも活躍。現在、『スッキリ!』など情報番組でコメンテーターを務めるなど、活動は多岐に渡る。

植本 一子

植本 一子

写真家

『村に火をつけ、白痴になれ』

現代の伊藤野枝と呼ばれることもある私ですが、野枝のような強い

植本 一子 選

『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』

栗原康 / 著

岩波書店 / 1,800円(税抜)

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現代の伊藤野枝と呼ばれることもある私ですが、野枝のような強い精神を持つことは憧れです。

植本 一子

写真家。1984年広島県生まれ。2003年にキヤノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞。写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等広く活躍中。著書に『働けECD〜わたしの育児混沌記』(ミュージック・マガジン)がある。

宇多丸

宇多丸

ライムスター

『同日同刻』

一方的で浅薄になりがちな手前の「考え」など巡らす前に、できる

宇多丸 選

『同日同刻 太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』

山田風太郎 / 著

ちくま文庫 / 840円(税抜)

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一方的で浅薄になりがちな手前の「考え」など巡らす前に、できるだけ多くの客観的資料に触れて事実の検証に努め、先人たちの功罪から学ぶべき……という、最低限の知性の在り方さえ軽視されがちなように見えて仕方がない昨今、国民全員必読!と言いたくもなる一冊。

宇多丸

ラッパー、ラジオ・パーソナリティ。 1969年東京都生まれ。1989年の大学在学中にヒップホップ・グループ「ライムスター」を結成。日本のヒップホップ・シーンを黎明期より牽引し続け、いまだに第一線で驚異的な活躍をみせている。また、2007年にTBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』がスタートすると、ラジオ・パーソナリティとしてもブレイク。2009年には放送業界最高栄誉賞、第46回ギャラクシー賞「DJパーソナリティ賞」を受賞している。 近作に昨2015年7月発売のライムスター・アルバム『Bitter, Sweet & Beautiful』および、同アルバムの全国ツアー映像作品『King Of Stage Vol. 12』、共著でラジオ番組からのスピンオフ本、昨年3月発売の『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル"神回"傑作選 Vol.1』など。

梅津 庸一

梅津 庸一

美術家

『痴人の愛』

けっこう前に友人がわたしに薦めてくれた一冊。 教育とはこう

梅津 庸一 選

『痴人の愛』

谷崎潤一郎 / 著

中公文庫 / 800円(税抜)

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けっこう前に友人がわたしに薦めてくれた一冊。
教育とはこういうことをいうのか、と感じ入りました。

梅津 庸一

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美術家。1982年山形県生まれ。主に絵画を制作する。梅津の絵画の特徴のひとつである点描は幼少期からの名残とも、受験絵画の痕跡とも、様々な様式の折衷とも言われる。2005年にラファエル・コランのフロレアルを下敷きにした自画像を中心に据えた『銀色の僕』でデビュー。2015年には作家活動10周年を迎え個展『ラムからマトン』(ARATANIURANO/NADiff)を開催。同時に初の作品集『ラムからマトン』をアートダイバー社から出版。 また、梅津の自宅で2014年から開かれている私塾「パープルーム予備校」も活発に活動しており、名古屋、熊本、東京で展覧会も開催している。

越前 敏弥

越前 敏弥

文芸翻訳者

『翻訳百景』

すみません、今回だけは自著の宣伝です、ご容赦を! 文芸翻訳

越前 敏弥 選

『翻訳百景』

越前敏弥 / 著

角川新書 / 800円(税抜)

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すみません、今回だけは自著の宣伝です、ご容赦を!
文芸翻訳の仕事や翻訳書の愉しみについて語りつくした本です。「翻訳の現場」「『ダ・ヴィンチ・コード』『インフェルノ』翻訳秘話」「翻訳者への道」「翻訳書の愉しみ」の全四章。これを読んだ人が少しでも翻訳の仕事に興味を持ち、翻訳者たちが丹精をこめて生み出した本をつぎつぎ手にとってくれますように!

越前 敏弥

文芸翻訳者。1961年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒。大学在学中から学習塾を自営、留学予備校講師などを経たのち、37歳からエンタテインメント小説の翻訳の仕事をはじめる。ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(角川文庫)など、ダン・ブラウンの作品を筆頭に、60冊以上の訳書がある。単著に、日本人が誤読・誤訳に陥りがちな英文を収集した『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』、翻訳学習者向けに書いた『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』(以上、ディスカヴァー携書)などがある。

エリイ

エリイ

chim↑pom

『ザーヒル』

パウロ・コエーリョさんといえば、世界で大ベストセラーとなった

エリイ 選

『ザーヒル』

パウロ・コエーリョ / 著
旦敬介 / 訳

角川文庫 / 760円(税抜)

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パウロ・コエーリョさんといえば、世界で大ベストセラーとなった半自己啓発的な「アルケミスト」ばかり連想されるが、彼の良さはそこではない。「ザーヒル」を読んだのは結構前で内容の細かいことは忘れたがザーヒルというのはアラビア語で「そこにある、気づかずにすますことができない、そして、ひとたび接触を持ってしまうと、そのことを考えずにはいられない。」というような事が本の冒頭に書かれてあるが、私にとって「ザーヒル」は「ザーヒル」になってしまった。
パウロ・コエーリョさんはほぼ全ての人が当たり前に見えている世界と同時に存在しながらも、レイヤーの違いから全く違う視点を持ち、知らなかった事、知ってたけど気づかなかった事を書く。
芸術家がそうであるように、1つの作品を見るだけでなく、全てを通した時に、更にそれぞれの作品が輝き、発見がある。
因に「ザーヒル」は結婚している方に特にオススメ!
同時に「11分間」もオススメ!

エリイ

アーティスト集団Chim↑Pomの紅一点。‘05年、卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により結成。時代と社会のリアルに全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品を次々と発表。東京をベースに、世界中でプロジェクトを展開する。’15年アーティストランスペース「Garter」をオープン、キュレーション活動も行う。福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」をたちあげ作家としても参加、’15年3月11日にスタートした。近年の主な著作に『芸術実行犯』(朝日出版社)、『SUPER RAT』(パルコ)、『エリイはいつも気持ち悪い』(朝日出版社)、『Don’t Follow the Wind』(河出書房新社)がある。

大澤 聡

大澤 聡

批評家

『冥途 内田百閒集成3』

BUMP OF CHICKENの「乗車権」にこんなフレーズが

大澤 聡 選

『冥途 内田百閒集成3』

内田百閒 / 著

ちくま文庫 / 1,050円(税抜)

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BUMP OF CHICKENの「乗車権」にこんなフレーズがある。
「あぁちょっと待ってくれ。やはりここで降ろしてくれ。なぁこんな人生は望んじゃいない。望んでたのは…」――
気づいたときには遅くて、すっかり期待されている。これでおしまいにしようと期待に応えるけれど、次も同じく期待されるだろう。百閒の「件」はそんな蟻地獄のごとき人生の隘路を僕に想起させる。

大澤 聡

批評家。1978年生まれ。近畿大学文芸学部准教授(メディア史)。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する論考を発表。著書に『批評メディア論』(岩波書店)。最近では、『文学』5・6月号の特集「文壇のアルケオロジー」の責任編集をつとめる。また、『kotoba』(集英社)夏号より対談連載「対話するいきもの」を開始した。

大友 良英

大友 良英

音楽家

『ことばと国家』

堅苦しいタイトルですが、人はどう生きるべきかってことが書かれ

大友 良英 選

『ことばと国家』

田中克彦 / 著

岩波新書 / 760円(税抜)

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堅苦しいタイトルですが、人はどう生きるべきかってことが書かれたバイブルのような本でもあり、音楽のこが書かれているわけではありませんが、でも最良の音楽の書としても読めます。あと、毎年言い続けたいんですが、昨年推薦した「殿山泰司著 三文役者あなあきい伝1」ぜひ再版してください。これ最高に素敵な本です。

大友 良英

音楽家。1959年8月1日生まれ、神奈川県横浜市出身。ターンテーブル、ギター、エレクトロニクスを駆使するフリー・ジャズ/即興音楽界の鬼才。インディペンデントなスタンスを貫き、世界的な活動を繰り広げる。中国・香港映画を中心に数多くのサントラ作品を手掛けるほか、ポスト・サンプリング指向を強めて、ノイズやカット・アップなどを多用した表現を示している。大友良英ニュー・ジャズ・クインテットやグランド・ゼロなどグループ録音多数。2013年、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のサントラを担当、その劇伴を演奏するバンド“大友良英あまちゃんスペシャル・ビッグバンド”を結成した。

大宮 エリー

大宮 エリー

作家

『我利馬の船出』

私の考え方、価値観、冒険心をつくってくれた一冊。 この本で

大宮 エリー 選

『我利馬の船出 復刻版』

灰谷健次郎 / 著

理論社 / 2,400円(税抜)

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私の考え方、価値観、冒険心をつくってくれた一冊。
この本でみんな、大海にでてほしい。

大宮 エリー

作家、脚本家、映画監督、演出家、画家、CMディレクター。小山登美夫ギャラリーから絵画展『EMOTIONAL JOURNEY』「painting dreams」を発表。現在、十和田市現代美術館にて、「sincerely yours」が開催中。9月25日まで。また、作家としては、現在、コンプレックスに効く童話集『猫のマルモ』、失笑エッセイ『なんとか生きてますッ 2』、そして最新刊、心の洗濯ができる写真集「見えないものが教えてくれたこと」が好評発売中。現在、「サンデー毎日」にて連載を担当。

岡田 裕子

岡田 裕子

美術家

『大聖堂』

いつも出て来るのは、ちっぽけな人生に心がささくれた人物・・・

岡田 裕子 選

『大聖堂 村上春樹翻訳ライブラリー』

レイモンド・カーヴァー / 著
村上春樹 / 訳

中央公論新社 / 1,300円(税抜)

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いつも出て来るのは、ちっぽけな人生に心がささくれた人物・・・日常の「ちょっと」した出来事がドラマティックに彼らに何かをもたらす。
“大聖堂”がどのように出現するのかも、期待の裏切りっぷりにおどろき!アメリカ文学の天才の短編集。村上春樹のリスペクト溢れる翻訳も美しい。

岡田 裕子

美術家。ビデオアート、写真、絵画、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐に渡る表現を用いて、現代社会へのメッセージ性の高い美術作品を制作。2007「Global Feminisms」Brooklyn Museum、2009「NO MAN.FN" S LAND」旧フランス大使館跡など、国内外の展覧会多数。2015 年は、 東京都現代美術館「ここはだれの場所?」(7~10月)に” 会田家” として参加予定、韓国国立現代美術館での国際アーティストフェローシッ ププログラムにてソウルでの滞在制作(7〜9月)などの活動を予定。また10月には横浜BankARTNYK で上演する演劇「黄金町パフィー通り」(http://o-ji-no.link/event/213/)のパーフォーマンスビジュアルも手がける。11月には新たな「劇団★死期」パフォーマンスを予定。現・多摩美術大学非常勤講師。

岡戸 絹枝

岡戸 絹枝

編集者

『さぶ』

江戸の下町を舞台にしたある職人(さぶではない)を軸にした人情

岡戸 絹枝 選

『さぶ』

山本周五郎 / 著

新潮文庫 / 710円(税抜)

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江戸の下町を舞台にしたある職人(さぶではない)を軸にした人情と志の話。こんな人たちが今いるだろうかとも思うのだが、疑うこと信じること変わること許すこと……人間の心根というのは変わらないのだなあと思わせる。自然体の文章ですぐに引き込まれてしまう。伏線と仕掛けのうまさがそうさせているのかもしれない。

岡戸 絹枝

編集者。1955年埼玉県生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。81年マガジンハウス入社。『週刊平凡』、『平凡』、『Olive』、『Hanako』編集部を経て、98年から『Olive』編集長をつとめる。2002年より不定期刊行の『ku:nel』を創刊。2003年3月から隔月刊行の『ku:nel』をスタートさせる。2010年マガジンハウス退社。2011年より『Talking about』(n100出版)の編集をスタート。2014年、『つるとはな』を創刊する。

岡本 欣也

岡本 欣也

コピーライター

『赤めだか』

20歳前後の事でしょうか。立川藤志楼さん(放送作家の高田文夫

岡本 欣也 選

『赤めだか』

立川談春 / 著

扶桑社文庫 / 650円(税抜)

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20歳前後の事でしょうか。立川藤志楼さん(放送作家の高田文夫さん)に
弟子入りを申し出たことがある。ニッポン放送前の路上で土下座しました。
僕の場合、一度断られただけで簡単にあきらめてしまったけれど。
僕はこの本を、不甲斐なかったあの頃の、夢の続きとして読んだ

岡本 欣也

コピーライター・クリエイティブディレクター。1969年生まれ1994年岩崎俊一事務所入社。2010年オカキン設立 TCC、ACC、ADC、朝日、読売、日経新聞広告賞等受賞多数。「大人たばこ養成講座」 1、2、3出版。NHK新書にて「『売り言葉』と『買い言葉』」を上梓 テレビ番組やフリーペーパーのディレクションも。代表作 オリンパス(本田圭佑) 「撮るという、アイラブユー。」JTマナー広告 「あなたが気づけばマナーは変わる。」シリーズ ほか。

岡本 仁

岡本 仁

編集者

『あなたを選んでくれるもの』

彼女の小説の登場人物みたいな、ヘンテコな人たちへのインタビュ

岡本 仁 選

『あなたを選んでくれるもの』

ミランダ・ジュライ / 著
岸本佐知子 / 訳

新潮社 / 2,300円(税抜)

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彼女の小説の登場人物みたいな、ヘンテコな人たちへのインタビュー集と思い読み始めたのだけど、最後に待っていたのは心揺さぶる素晴らしい結末だった。

岡本 仁

編集者。1954年北海道生まれ。マガジンハウスにて『BRUTUS』『relax』『ku:nel』等の雑誌編集に携わったのち、2009年、ランドスケーププロダクツ入社。プランニングや編集を担当している。著書に『今日の買い物』、『続 今日の買い物』(ともにプチグラパブリッシング)、編著書に『ぼくの鹿児島案内』、『続・ぼくの鹿児島案内』、『ぼくの香川案内』(ともにランドスケーププロダクツ)がある。

岡本 光博

岡本 光博

現代美術家

『今を生き抜くための70年代オカルト』

コンプライアンスやBPOがうるさくなかった70年代、「UFO

岡本 光博 選

『今を生き抜くための70年代オカルト』

前田亮一 / 著

光文社新書 / 820円(税抜)

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コンプライアンスやBPOがうるさくなかった70年代、「UFO」や「ユリゲラー」などのネタで演出しまくりのTVの暴走は、子供の私には“超リアル”だった。ヒーローものとは違う興奮だった。嬉しいのは、この本がそこをとことん掘り下げ、“その後”を教えてくれるけれど、当時のワクワク感を決して壊さないことです。

岡本 光博

現代美術家。1968年京都生まれ。1994年滋賀大学大学院教育学修了。1994-96年アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークに在籍。1997~1999年CCA北九州に在籍。2012年からは京都を拠点に作家活動とともにギャラリー「KUNST ARZT」を運営。青森県立美術館「化け物」2015、滋賀県立近代美術館「コピーの時代」2004などでの美術館での展示のほか、企画に関った展覧会として、KUNST ARZT「ディズニー美術」2015、「モノグラム美術」2014、神戸ファッション美術館「ファッション綺譚」2010など。2016年9月にeitoeikoでの個展を開催。

沖 潤子

沖 潤子

刺繍アーティスト

『よいこととわるいことって、なに?』

あなたの「正しさ」はどこにある? そしてそれは誰の「正しさ

沖 潤子 選

『よいこととわるいことって、なに?』

オスカー・ブルニフィエ / 文
西宮かおり / 訳
重松清 / 日本語監修

朝日出版社 / 1,400円(税抜)

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あなたの「正しさ」はどこにある?
そしてそれは誰の「正しさ」と衝突して、誰の「正しさ」と手を
取り合っているのだろう。
・・・付録/重松清「おまけの話」より

この本は大人のテスト。
自分がほんものの大人か、いんちきの大人か
わかってしまう。

沖 潤子

刺繍アーティスト。1963年埼玉県浦和市生まれ、神奈川県鎌倉市在住。 2002年より母親が残した布に自己流の刺繍を始め、以後国内外で展覧会を行う。あえて細いミシン糸を用い、下絵を描かずに刺していく。自己の内面世界を表現し尽くそうともがいているかのような高密度の針目は、刺繍という概念を超え圧倒的な力を放つ。2014年に沖自身の撮影による写真集『PUNK』(文藝春秋)を刊行、その独自の世界観が大きな話題となっている。

落合 陽一

落合 陽一

メディアアーティスト

『人間機械論』

人間の人間的な利用と副題が打たれたノーバートウィナーによる本

落合 陽一 選

『人間機械論』

ノーバート・ウィーナー / 著
鎮目恭夫、池原止戈夫 / 訳

みすず書房 / 3,500円(税抜)

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人間の人間的な利用と副題が打たれたノーバートウィナーによる本著.著者は通信と制御の理論によって社会システムや人の神経系に至るまでを定量的に記述するサイバネティックスの大家であり,本著は一般向けにそのコンセプトをわかりやすく解説した力作である.

落合 陽一

1987年東京出身。メディアアーティスト・筑波大学助教・デジタルネイチャー研究室主宰筑波大学でメディア芸術を学び東京大学で学際情報学の博士号を取得(学際情報学府初の早期修了者)。2015年より筑波大学助教に着任。コンピュータと人の新たなる関係性を実証するため実世界志向コンピュータグラフィクスやヒューマンコンピューテーション、アナログとデジタルテクノロジーを混在させたメディアアート表現などを用いて表現活動を行っている。World Technology NetworkよりWorld Technology Award 2015, 情報処理推進機構よりスーパークリエータ/天才プログラマー認定など、受賞歴多数。講演活動や研究のアウトリーチ活動に加え、企業・アーティストとのコラボレーション作品・展示を発表し国内外で注目を集めている。

青山ブックセンター本店

青山ブックセンターでは、本との出会いを提供する書店として、さまざまなイベントや講座を行っています。 今回のフェアの選者の方も以前にイベントやフェアなどにご参加頂いた方々です。 今後の開催情報はイベント・講座ページでご覧いただけます。是非ご参加ください。