【5/ 3 (金)】『最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇』刊行記念
荘子it×吉田雅史 feat. 九段理江
「ヒップホップと詩とAI」
申込みの前に必ず参加規約をお読み下さい。
お申し込みはこちら
日程 | 2024年5月3日 (金) |
時間 | 14:00〜15:30 開場 13:30〜 |
料金 | 1,540円(税込) |
定員 | 100名 |
会場 | 本店 大教室 |
ズレろ! 逸脱こそ王道である――
ヒップホップの「かっこよさ」とはなにか? 創作において「新しさ」はいかにして生まれるのか? ヒップホップの偉人/異人たちの実践からこれらの問いについて考えた対談・鼎談集『最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇』の刊行を記念し、トークイベントを開催いたします。ゲストは、著書『東京都同情塔』で第170回芥川賞を受賞された小説家の九段理江さん。
読点の“ズレた”使い方が生む「文体のリズム」とは? 現役最高峰ラッパー、ケンドリック・ラマーの方法論を彷彿とさせる「ポリフォニー=多声によるナラティヴ」とは? ヒップホップも愛聴する九段さんの諸作品から聞こえてくる「音楽」に迫ります。
また『最後の音楽:||』では、技術革新に伴って音楽制作の現場で進行する「画一化」や「無個性化」に抗うための方途を探っていますが、『東京都同情塔』におけるAIの部分的な活用がたいへん話題の九段さんも交え、あらためて創作とテクノロジーの関係について考えを深めます。
小説家、トラックメイカー/ラッパー、批評家/ビートメイカーが語らう、この日限りのスペシャルセッション。ふるってご参加ください。
プロフィール
荘子it ソウシット
1993年生まれ。トラックメイカー/ラッパー。 2019年に1st Album『Dos City』でデビューしたヒップホップ・クルーDos Monosを率い、全曲のトラックとラップを担当。
2020年に『Dos Siki』、2021年に『Dos Siki 2nd season』『Larderello』などの作品をリリース。英ロンドンのバンドblack midi、米アリゾナのInjury Reserveや、台湾のIT大臣オードリー・タン、小説家の筒井康隆らとの越境的な共作曲も多数。
2024年のDos Monos第二期はロックバンドとして活動することを宣言している。
吉田雅史 よしだ・まさし
1975年生まれ。批評家/ビートメイカー/MC。
2023年に『脱皮とて…』をリリースしたヒップホップ・コレクティヴ、口頭遊民ダコタを引率。著作に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之、磯部涼との共著、毎日新聞出版)。翻訳に『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』(ジョーダン・ファーガソン著、DU BOOKS)。2024年にはゲンロンより単著『アンビバレント・ヒップホップ』を刊行予定。
ビートメイカー/MCとしては、Meiso『轆轤』(2017)、Fake?『ForMula』(2018)のプロデュース、OMSBのEP『HAVEN』(2021)、『喜哀』(2023)への参加など。
九段理江 くだん・りえ
小説家。2021年、『悪い音楽』で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。同年発表の『Schoolgirl』が第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補に。2023年3月、同作で第73回芸術選奨新人賞を受賞。11月、『しをかくうま』で第45回野間文芸新人賞を受賞。2024年1月『東京都同情塔』(新潮社)で第170回芥川龍之介賞を受賞。2024年3月に『しをかくうま』(文藝春秋)を上梓。
書籍情報
荘子it×吉田雅史『最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇』
ヒップホップ・グループDos Monosのメンバーとして、台湾のIT大臣オードリー・タンや小説家の筒井康隆との共演歴もあるトラックメイカー/ラッパーの荘子itと、『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』の翻訳者としても知られる批評家/ビートメイカー/MCの吉田雅史が、生誕50周年を迎えたヒップホップの核心に迫る対談・鼎談集。
〈目次〉
序 What's dope? 〈かっこいい〉ってどういうこと?
一章 ヒップホップとキャラクター
なぜラッパーはアメコミのヒーローになりきるのか? feat. さやわか
二章 ヒップホップと文学
ケンドリック・ラマーの多声性、キングギドラの模範的押韻、KOHHの逸脱、金原ひとみのウェッサイ feat. 菊地成孔
三章 ヒップホップと記名性
J・ディラに学ぶ、テンプレ氾濫時代に抗う“様子のおかしい”創作のすすめ
column 放蕩息子のロック帰還 文◉荘子it
四章 ヒップホップと道化
社会的抹殺が跋扈する時代にオルタナティヴな表現は可能か? feat. 後藤護
五章 ヒップホップと「良い音」
音を視る魔術 feat. Illicit Tsuboi
六章 ヒップホップと前衛
アヴァンギャルドとポップの二項対立を超えた第三項
column ズレ者たちの系譜 アヴァンギャルド・ビートメイキングの美学 文◉吉田雅史
跋 ヒップホップその可能性の中心