講座申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2016年6月4日 (土)
時間
18:00~20:00
開場17:30~ 
料金
2,700円(税込) 
定員
45名様 
会場
本店内 小教室  

お問合せ先

青山ブックスクール

電話
03-5485-5513
メール
culture@boc.bookoff.co.jp
営業時間
平日 13時~18時
土・日・祝休み
営業時間短縮中
住所
東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山B2F
青山ブックセンター本店内
アクセス情報

2016年6月4日 (土)

芸術を学ぶ

シリーズ「美術館とコレクション」第6回

青森県立美術館 10周年記念
青森県美のこれまでとこれから:
地方と美術館、その個性の顕在化のために

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シリーズ「美術館とコレクション」の第6回目は、青森県立美術館10周年を記念して、同館開館準備より携わられている学芸員の工藤健志さんを講師にお迎えします。
青森県立美術館は2006年の開館以来、年間の動員者数は東北で首位を走り続け、大変な人気を博しています。それは、地元の方々に愛されながら、青森まで足をのばしたくなる工夫やアイディアが盛りだくさんな美術館だからではないでしょうか。

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青木淳さんが「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得たという、建物。菊地敦己さんによるシンボルマークやロゴタイプなどのヴィジュアルイメージ。来館者をあたたかく迎えてくれるのはミナ ペルホネンのユニフォームを着たスタッフのみなさん。コレクションは、棟方志功、工藤哲巳、寺山修司、成田亨、奈良美智など郷土とゆかりのある作家を中心に、青森県以外、海外の作家も多く所蔵しています。そして、地面から起き上がろうとしているのか、眠りにつこうとしているのか、奈良美智さんの巨大な「あおもり犬」にはやっぱり一度は会い行きたくなりますよね。

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時に「迷路」と呼ばれる館内で、定まった導線に従うだけでなく、迷子になりながら楽しむことができるコレクション展、企画展では、ともに地域に根差したテーマや作品選定、建物を活かした展示方法によって、「縄文と現代 」「ロボットと美術」「美少女の美術史」「成田亨 美術/特撮/怪獣 」など、青森だからこそ、青森県立美術館だからこそできる展覧会を数多く開催してきました。

では、青森県立美術館はどのような使命を持って10年を歩んできたのでしょうか。
そして、10年の中で見えてきた、地方美術館のあり方とは、いかなる姿なのでしょうか。

今回は、青森県立美術館の開館からの歴史を、その裏に隠された葛藤をふまえ、建築、そしてコレクションと展覧会のつくり方の視点から辿ることで、愛される地方美術館のつくり方を学びます。さらに、同館の「これから目指すところ」をお話いただくことで、地方の、ひいては日本の美術館の「理想」の姿を考えていきます。

ぜひ、工藤さんのお話を聞いてから、10年目の青森県立美術館へ!


工藤健志さんからのメッセージ
青森県立美術館は最後発の県立美術館として、「従来型の美術館からの脱却」を目標に掲げて活動を行っています。建築、V.I.といったハード面のブランディングを推し進めるとともに、ソフトにおいても地域に根ざしたコレクションと常設展、そして企画展を開催することで青森と美術館の個性を顕在化させてきました。加えて「地方」の連携による発信力強化の取り組みも行っていますが、今回のレクチャーでは、そうした青森県美の10年の歩みを、「建築」、「コレクション」、「展覧会/プロジェクト」という3つの側面から振り返ります。それは、昨今の美術館を取り巻く厳しい状況をいかに乗り越えていくか、という試行錯誤の10年でもありましたが、その成果を踏まえつつ、これからの地方美術館のあるべき姿についても考えてみたいと思います。

シリーズ「美術館とコレクション」について
毎回、日本全国の美術館の所蔵品・コレクションから、さまざまな作品やテーマをピックアップし、それぞれの美術館の学芸員さんにレクチャーいただきます。美術館のコレクションについてお話しいただくことで、美術鑑賞&美術館をさらに楽しむための講座シリーズです。講座の概要、これまでのアーカイブなどは下記のリンクからご確認いただけます。
シリーズ「美術館とコレクション」とは

工藤健志

工藤健志

くどう・たけし

1967年生まれ。青森県立美術館には準備室時代から在籍。専門は戦後日本美術。「美術」の枠組みや「展覧会」の制度を問い直す企画を多数手がけている。主な担当展に、「立石大河亞1963-1993」(94年)、「山本作兵衛展」(96年)、「縄文と現代」(07年)、「寺山修司◎劇場美術館」(08年)、「ラブラブショー」(09年)、「Art and Air」(12年)、「成田亨 美術/特撮/怪獣」(15年)など。「造形集団 海洋堂の軌跡」(04年~、水戸芸術館、台北市立美術館他)、「ボックスアート」(06年~、静岡県立美術館他)といった巡回展のキュレーションも担当。近年は静岡県立美術館・村上敬氏、島根県立石見美術館・川西由里氏と3名で視覚文化研究を行う「トリメガ研究所」を結成し、「ロボットと美術」(10年)、「美少女の美術史」(14年)の2本の展覧会を企画した。またアウトリーチプログラムとして、「青森県立美術館展:コレクションと空間そのまま持ってきます」(三菱地所アルティアム、13年)や「Fly me to the AOMORI ~青い森へ連れてって」(名古屋市内、15年)等を企画。他に、書籍『青森県立美術館コンセプトブック』(スペースシャワーブックス、14年)の編集執筆や、「第19回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門の審査委員もつとめている。

青森県立美術館について

2006年7月開館。設計は青木淳。隣接する三内丸山縄文遺跡との一体性を想起させる土のトレンチに白い構造体を噛み合わせた構造を持つ。シャガールによるバレエ「アレコ」の舞台背景画3点を常設展示する大空間「アレコホール」を中心に、その周囲に広がる展示室は、土の床、壁とホワイトキューブが複雑にからみあい、表情豊かな空間を作り出している。またV.I.を菊地敦己、ユニフォームはミナ・ペルホネンが手がけており、「建築」としての人気も高い。 世界的版画家の棟方志功、若い世代の圧倒的な指示を集める奈良美智、文学・演劇・映画など多方面で活躍した寺山修司、ウルトラマンや怪獣のデザインを手がけた成田亨、津軽の農村や厳冬の下北の風景などを撮り続けた小島一郎やベトナム戦争の報道写真で知られる沢田教一など、県ゆかりの作家を中心にコレクションと展示を行い、青森の芸術風土を世界に向けて発信。また美術のみならず、演劇や音楽等のパフォーミングアーツにも力を入れた活動を行っている。

青森県立美術館公式WEBサイト:http://www.aomori-museum.jp/ja/