イベント申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2018年3月9日 (金)
時間
19:00~20:30
開場 18:30~
料金
1,350円(税込)
定員
50名様
会場
本店内 小教室

お問合せ先

青山ブックセンター 本店

電話
03-5485-5511
受付時間
10:00~22:00

2018年3月9日 (金)

刊行記念

『1933年を聴く』(NTT出版) 刊行記念

齋藤桂 × 辻田真佐憲 トークイベント

1933年は、猛威を振るった世界恐慌が底をつき、景気回復をともなう1年であったと同時に、世界がファシズムに傾斜していく1年でもあった。上向きと下向きが同時に存在する時代状況は、文化においても多様なかたちで歪みを生みだした。

齋藤桂『1933年を聴く――戦前日本の音風景』は、そうした1933年の音と音楽に関連するユニークな出来事――尺八奏者の殺人事件、三原山自殺ブーム、右派のデモ行進、皇太子誕生を祝った空襲サイレンなど――を通して、〈戦前〉の日本社会の空気を浮かび上がらせ、それ以前/それ以後の連続と断絶を描いた一冊である。

ゲストには、軍歌研究、君が代研究をはじめ、ユニークな視点から、日本文化史の研究に新たな光を当てている辻田真佐憲さんをお招きして、歴史・政治と音・音楽の深くて奇妙なつながりを探る。

プロフィール

齋藤 桂

齋藤 桂

さいとう・けい

1980年生まれ。大阪大学文学部助教。専門は、日本音楽史。
2010年大阪大学文学研究科博士後期課程文化表現論専攻修了、博士(文学・大阪大学)。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター非常勤講師、大阪芸術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員PD、日本学術振興会二国間交流事業特定国派遣研究者としてヘルシンキ芸術大学シベリウス音楽院博士研究員を経て、現職。著書に、『〈裏〉日本音楽史――異形の近代』(2014、春秋社)がある。

辻田 真佐憲

辻田 真佐憲

つじた・まさのり

作家、近現代史研究者。
慶應義塾大学文学部卒業。同大学院文学研究科中退。現在、政治と文化芸術の関係をテーマに執筆活動を行っている。単著に『文部省の研究』(文春新書)、『大本営発表』『ふしぎな君が代』『日本の軍歌』(以上、幻冬舎新書)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)、『愛国とレコード』(えにし書房)など、監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『あじあに乗りて』『兵隊さんの汽車』(ぐらもくらぶ)などがある。

書籍情報

『1933年を聴く――戦前日本の音風景』

『1933年を聴く――戦前日本の音風景』

目次
1 尺八奏者・野村景久による殺人 ―音楽の合理化と精神論
2 「良い」田舎と「悪い」田舎 ―音楽における都市と地方
3 三原山に見る近代 ―自殺ブームと音楽
4 音楽家たちの階級闘争 ―政治と脱政治のあいだで
5 国際連盟脱退という「まつりごと」 ―デモ行進の音楽
6 サイレンのある街 ―時報、防空警報、皇太子の誕生

「本書は一九三三年という一年に注目して、そこで降り注いだ音楽や音、そしてそれらに関わった人々を扱うことで、いわば当時の社会を取り巻く大気=雰囲気を明らかにしようという試みである。今から振り返ってみれば、この一年はそれ以前と以後を見通すことのできる、眺めの良い高台のような年に見える。人々はその一年で、何を聴き、何を考えただろうか。一九三三年という、多くの出来事が起こった一年を通して、それ以前/以後に繋がる何を見ただろうか。流れ去った音の痕跡を辿りながら、これらの問いを考えたい。」(「まえがき」より)