イベント申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2018年12月14日 (金)
時間
19:00〜20:30
開場 18:30〜
料金
1,350円(税込)
定員
50名様
会場
本店内 小教室

2018年12月14日 (金)

刊行記念

ティモシー・モートン『自然なきエコロジー』(以文社) 刊行記念

「人新世」時代の環境哲学と建築
篠原雅武 × 能作文徳 トークイベント

2018年11月、待望となるティモシー・モートンの主著『自然なきエコロジー』(以文社)を翻訳・刊行いたしました。現在、「人新世」という新たな地質年代が提唱され、人文社会科学の領域でも活発に議論されつつあります。モートンの本書は、そうした環境哲学・思想的な議論のなかでも、独自のエコロジー論を展開しています。今回、早くから日本にモートン思想を紹介し、『自然なきエコロジー』の翻訳を手がけた哲学者・思想家の篠原雅武さんと、2016年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に続いて、2019年の同ビエンナーレ国際美術展の代表作家に選出された建築家の能作文徳さんに、本書の意義と、「人新世」時代の、人間と自然、都市・建築と環境の関係、そのあり方について解説いただきます。

プロフィール

篠原雅武

篠原雅武

1975年神奈川県生まれ、大阪府在住。 1999年、京都大学総合人間学部卒業。2007年、京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学) 。哲学・環境人文学。単著に『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)、『空間のために』(以文社、2011年)、『全−生活論』(以文社、2012年)、『生きられたニュータウン』(青土社、2015年)、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)。

能作文徳

能作文徳

1982年、富山県生まれ。2005年、東京工業大学工学部建築学科卒業。2010年、東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程単位取得退学。2012年、博士(工学)。東京工業大学大学院環境・社会理工学院建築学系助教を経て、現在、東京電機大学未来科学部建築学科准教授。能作文徳建築設計事務所主宰。主な作品に「ホールのある住宅」 (2010年)、「Steel House」 (2013年)、「高岡のゲストハウス」 (2016年)、「西大井のあな 都市のワイルド・エコロジー 」(2018年)。主な著書に『WindowScape 窓のふるまい学』『WindowScape2 窓と街並の系譜学』『WindowScape3 窓の仕事学』(いずれも共著、フィルムアート社、2010・2014・2017年)、『コモナリティーズ ふるまいの生産』(共著、LIXIL出版、2014年)、『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』(共著、LIXIL出版、2015年)。

書籍情報

ティモシー・モートン著/篠原雅武訳『自然なきエコロジー』(以文社)

ティモシー・モートン著/篠原雅武訳『自然なきエコロジー』(以文社)

4600円+税、四六判464頁
80~90年代に流行し、今日まであらゆるところで主張されているエコロジー思想や環境保護運動。特に地球温暖化や気候変動が問題視されるなかで、改めて注目が集まっています。 従来の環境思想のなかには、手つかずの「自然」を称揚する一方で、ディープエコロジーに至っては人間の存在をも否定するファシズム的発想を含みこんでいました。本書では、こうした既存のエコロジー思想の基礎となる「自然」の概念について、コールリッジ、シェリー、キーツ、ブレイクといったロマン主義の詩やソローの『野生の生活』などといったネイチャーライティングの分析を通じて、その問題性を指摘。また、ブライアン・イーノのアンビエント・ミュージックやピンク・フロイド、ソニック・ユースらのノイズ音楽、アルヴィン・ルシエの実験音楽を取り上げ、「環境」や「アンビエンスなもの」に改めて注目。自然と人間を二項対立的に考える従来の思考枠組みから離れて、「とりまくもの」としての「自然」を提唱します。「人新世」がホットワードとなった今日、人間や都市、テクノロジーを含みこむ新たな概念として「自然」をとらえ直すこと、本書は既存の概念枠組みを刷新し、共存の哲学を志向する、21世紀思想の幕開けを告げる思想書です。