イベント申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2015年3月3日 (火)
時間
19:00~20:30(開場:18:30)
料金
1,080円
定員
110名
会場
本店 大教室

お問合せ先

青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)

2015年3月3日 (火)

刊行記念

「デザインのひきだし24」(グラフィック社)刊行記念

貴重な印刷の火を消したくない。
日本でただ一社しかない2つの印刷「エングレービング(銅版印刷)」と「罫引き」

一言で「印刷」といっても、日本中には多種多様な印刷が息づき、魅力的な印刷物がたくさんつくり続けられている。しかし時代の流れとともに、残念ながら淘汰されてしまった印刷も多い。鉛活字を使った活版印刷もそのひとつで、絶滅してしまうのでは、と危惧をされているが、実はそれよりも更になくなってしまう寸前、風前の灯な印刷がある。それが「エングレービング(銅版印刷)」と「罫引き」だ。

 どちらもその印刷にしかできない魅力を持っていながらも、現在の日本では、手がけている会社はぞれただの一社ずつ。エングレービングは「銅版印刷株式会社」が、罫引きは「井口罫引所」が、その最後の印刷を手がけている。両社がなくなってしまったら、もう頼みたいと思っても絶対に頼むことができなくなってしまう。でも、それはあまりにもったいなさ過ぎる。

 その貴重な印刷の火を消さないためにも、それぞれの印刷について、実際に手がけている人の話を聞き、自分でも使ってみたいと思ったら頼んで見る。それが一番いい方法だ。

 エングレービングは、手彫りと腐食を組み合わせてつくった、銅製の凹版を使って、インキを盛り上げてすることができる印刷方法で、盛り上がったインキの手触りはもちろん、他の印刷では出せない、上品で美しいメタリック色、非常に細いラインまで出る再現力等、「フォーマルプリント」と称されるにふさわしい、格調高い印刷ができる。

 罫引きは、その名の通り、ノートや帳面の罫線を引くための印刷技術。現在はほとんどのノートがオフセット印刷でつくられているが、昔からノートの定番「ツバメノート」では、今でも多くのノートにこの罫引きをつかってノートづくりが行われている。さて、その「罫引き」とはどんな手法なのだろうか。

 2月上旬に刊行された『デザインのひきだし24』の特集「印刷大図鑑」でも紹介し、実物綴じ込みしているこの二つの印刷について、今回のイベントでは、エングレービングを手がける銅版印刷株式会社の代表取締役であり、また銅版職人でもある鈴木聡さんと、罫引きをつかって今でもずっとつくり続けられているツバメノートの渡邊精二さんにお出でいただき、それぞれの印刷の特徴や良さ、どうやって頼めるかといった話から、どうしても今でもツバメノートでは罫引きを採用し続けているのか、井口罫引所の映像上映等を通じて、この貴重な二つの印刷にググっと迫ります。(司会:デザインのひきだし編集部 津田淳子)

銅版印刷株式会社 代表取締役</br>鈴木聡さん

撮影:池田晶紀(ゆかい)

銅版印刷株式会社 代表取締役
鈴木聡さん

日本で唯一、銅版印刷(エングレービング)を手がける銅版印刷株式会社。グレーバーを使って手掘りし、それと腐食を組み合わせて版をつくり、同社に2台ある銅版印刷機で印刷。伝統あるホテルのレターヘッドや要人の名刺、ブランドのグリーティングカードなどに使われている。同社の代表取締役であり、製版も手がけるのが鈴木聡さんです。

ツバメノート株式会社 専務取締役</br>渡邉精二さん

ツバメノート株式会社 専務取締役
渡邉精二さん

こだわりのノートづくりでファンの多い、老舗ノートメーカーのツバメノート株式会社。同社の大学ノートの書きやすさの秘密は、本文が「罫引き」という手法で印刷されていることにあります。罫引きを手がけているのは、日本で現在、ツバメノートが依頼する井口罫引所ただ1社だけ。「罫引き」ならではの仕上がりにこだわって、数々のノートの企画開発を手がけているのが渡邉精二さんです。

書籍情報

「デザインのひきだし24」書影

「デザインのひきだし24」

「超基本から応用まで。いろいろな印刷の特徴を知って、適材適所で使いこなす! 印刷大図鑑」特集です。 日本では多種多様な印刷が、それぞれに特徴をもった仕上りでつくられています。そんな印刷のA to Zを誌上工場見学と豊富な実物サンプルでしっかりご紹介。 永久保存版です!

著:グラフィック社編集部
発売日:2015年2月6日発売
大型本/144ページ
定価:本体2,000円(税別)
グラフィック社:http://www.graphicsha.co.jp/top.html