2019年7月29日 (月)
刊行記念
文化人類学者 松村圭一郎 ×『広告』編集長 小野直紀
〜文化人類学は「ものの価値」を再構築できるか
「いいものをつくる、とは何か?」を全体テーマに据え、この問いを思索する「視点のカタログ」として新しく生まれ変わる雑誌『広告』。そのリニューアル創刊を記念して、誌面にも登場している文化人類学者の松村圭一郎さんをゲストに迎えトークイベントを開催します。
リニューアル創刊号の特集である「価値」にちなんで、今回のトークテーマを「文化人類学は『価値』を再構築できるか」としました。
『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)や『文化人類学の思考法』(世界思想社)などの著書・編著で知られる松村さんは、「すべての物事は再構築できる」という “構築人類学”を提唱しています。その根底には、自分のなかに生まれた違和感に蓋をせず、“あたりまえ”を疑い、問い直し続けるという姿勢があります。
ものが溢れるいまの時代に、価値あるものをどう生み出していけばいいのか。その手がかりを探るべく、クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーとして様々なものづくりに携わってきた『広告』編集長の小野直紀さんとともに「ものの価値とその再構築」について様々な角度から語り合います。
プロフィール

松村 圭一郎
まつむら けいいちろう
1975年、熊本生まれ。文化人類学者。岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎなどについて研究。著書・編著に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)などがある。

小野 直紀
おの なおき
『広告』編集長/クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナー。1981年生まれ。2008年博報堂入社。2015年に博報堂社内でプロダクト・イノベーション・チーム「monom(モノム)」を設立。手がけたプロダクトが3年連続でグッドデザイン・ベスト100を受賞。社外ではデザインスタジオ「YOY(ヨイ)」を主宰。その作品はMoMAをはじめ世界中で販売され、国際的なアワードを多数受賞している。
書籍情報

『広告』Vol.413 特集:価値
「いいものをつくる、とは何か?」を全体テーマに据え、この問いを思索する「視点のカタログ」として全面リニューアル。7月24日に刊行されるリニューアル創刊号の特集は「価値」。ものが溢れるこの時代に、本当に価値あるものとは何なのか。これから価値あるものをどう生み出していけばいいのか。「価値」についての様々な視点を投げかけていきます。
発行:株式会社博報堂
HP:kohkoku.jp note:note.kohkoku.jp Twitter:@kohkoku_jp