2018年11月18日 (日)
刊行記念
『アメリカ死にかけ物語』(河出書房新社) 刊行記念
リン・ディン × 柴田元幸 × 小澤身和子 トーク&サイン会
アメリカが破綻する「声」を、市井の人々の出会いの中からユーモラスかつ切実に描いた、ノンフィクションの傑作『アメリカ死にかけ物語』の刊行に伴い、著者のリン・ディンが来日します。これに併せ、柴田元幸さんと本書の訳者である小澤身和子さんを特別ゲストにお迎えし、トークイベントとサイン会を行います。
※本イベントは当初、リン・ディンさんの対談者として川上未映子さんの登壇を予定しておりましたが、川上さんへ危害を加えるという予告があったため、出演は取り止めとなりました。
ご来場くださるお客さま、また登壇者であるリン・ディンさんの安全を第一に考え、関係者で協議を重ねた結果、このように判断するに至りました。何卒ご了承をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
※サイン対象本は『アメリカ死にかけ物語』『血液と石鹸』の2冊のみとなります。
■登壇者変更に伴う、ご返金につきまして
①店頭にて「チケット引換え券」をご購入のお客様
店頭にて払い戻しを受け付けております。チケット引換え券をお持ちの上、お手数ですがご来店をお願いいたします。ご質問は店舗までお問い合わせください。
②オンラインにてご予約いただいているお客様
メールにて、詳細をご連絡いたします。
プロフィール

リン・ディン
1963年、ベトナム、サイゴン生まれ。詩人、小説家、翻訳家。ベトナム戦争末期の75年、アメリカに居住。各地を転々とした後、フィラデルフィアに定住する。事務員やペンキ職人など様々な職業に就く一方で、詩や小説の執筆、朗読活動に取り組む。2007年、詩集『Borderless Bodies』(未邦訳)でAsian American Literary Award受賞。2018年、計36年住んだアメリカを離れ、ベトナムに戻った。著書に『血液と石鹸』(早川書房)、『Love Like Hate』(未邦訳)など。

柴田元幸
しばた・もとゆき
1954年生まれ。アメリカ文学者、東京大学名誉教授。2008年に刊行されたリン・ディン『血液と石鹼』(早川書房)の翻訳者。1992年『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、2005年『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、2010年トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞、2017年翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌「MONKEY」の責任編集を務める。最新の訳書にポール・オースター『インヴィジブル』。

小澤身和子
翻訳者。「クーリエ・ジャポン」の編集者を務めた後、取材コーディネーター及び通訳として海外メディアの日本取材に携わる。
書籍情報

『アメリカ死にかけ物語』
リン・ディン 小澤身和子訳
3200円+税
旅をしながら出会ったホームレス、ドラッグ中毒、アル中といった市井の人々の「忘れられた声」に深く温かく切りこみ、アメリカの破綻を鋭く描いたノンフィクション。川上未映子氏、岸政彦氏推薦。
〈誰にも気づかれることなくやがて消えていくだけのさまざまが、たしかにそこで光を受けて存在していた、その一瞬が立ちあがる。価値のない、誰の人生も変えることのない、ただの美しさ。〉
ーー川上未映子
〈アメリカの荒廃した都市を生きる、声を持たない人びとの声を集めてできた、バーと路上の文学。猛烈に酒が飲みたくなる。〉
ーー岸政彦