2017年7月18日 (火)
刊行記念
『冒険する建築』(左右社) 刊行記念
台湾でのオペラハウスを語る
藤森照信×伊東豊雄+畠山直哉(写真)
今年6月、建築家の伊東豊雄さんが、自らの建築について平易な言葉で書き下ろした『冒険する建築』(左右社)が刊行されました。中文と英語を併記した国際的な1冊になっています。
建築家、藤森照信さんをゲストにお招きし、これを機にこの著のなかでも最も重要なプロジェクトと言える台中市のオペラハウス(「台中国家歌劇院」)を取り上げ、畠山直哉さんの撮り下ろした写真を交えながら大いに語り合っていただきます。どうぞご期待ください。
プロフィール

伊東豊雄
建築家。昭和16年京城市(現ソウル市)生まれ。父の郷里の長野県で育つ。東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」「みんなの森 ぎふメディアコスモス」「台中国家歌劇院(台湾)」など。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。児童対象の建築スクールや、地方の島のまちづくりなど、これからのまちや建築を考える建築教育の場としてさまざまな活動を行っている。

藤森照信
建築史家、建築家。昭和21年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学生産技術研究所教授、工学院大学教授を経て、現在は、東京大学名誉教授、工学院大学特任教授、江戸東京博物館館長。専門分野は建築史。近著に『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』六耀社、『近代日本の洋風建築 開化篇・栄華篇』筑摩書房等、建築史・建築探偵・建築設計活動関係著書多数。近作に、《モザイクタイルミュージアム》(多治見市)《草屋根》《銅屋根》(近江八幡市、たねや総合販売場・本社屋)等、史料館・美術館・住宅・茶室など建築作品多数。

畠山直哉
写真家。1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。主な写真集に『LIME WORKS』『Underground』『BLAST』『陸前高田2011-2014』など。木村伊兵衛写真賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞。2012年、伊東豊雄氏らとともにヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に参加(国別参加部門金獅子賞受賞)。「せんだいメディアテーク」の写真集として『UNDER CONSTRUCTION』(伊東豊雄氏と共著)がある。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授。
書籍情報

『冒険する建築』
伊東豊雄/著
2,500円+税
森、雲、うねり、踊る視線、身体…。漂うアイデアをすくいあげ、混ぜ合わせ、一つの建築が次の建築へとつながっていく様子を平易、かつ詩的な文体で綴る、伊東豊雄の書き下ろし。「せんだいメディアテーク」「台中国家歌劇院」から、まだ見ぬ建築へと続く、世界的建築家のアタマの中とは。アイデアを欲するすべての人に捧ぐ、フルカラー・ビジュアルブック(訳:繁體中文/English)