イベント申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2016年3月15日 (火)
時間
19:00~20:30
開場18:30~
料金
1,080円(税込)
定員
110名様
会場
本店 大教室

お問合せ先

青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)

2016年3月15日 (火)

刊行記念

『触楽入門』刊行記念トークイベント

触感 × 皮膚 × 文学
――「触れること」をめぐる冒険
仲谷正史 × 傳田光洋 × 阿部公彦

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目や耳からの情報が中心の現代生活において、忘れられていた感覚となっている「触感」。しかし、触感は、「私が私であること」を根底で支えている、とても重要な感覚です。

忘れられている感覚であるがゆえにとらえにくく、これまで語られることの少なかった「触感」を、科学やテクノロジーのみならず様々な側面からつかまえる『触楽入門』が刊行されました。触感という視点から世界をながめてみると、これまで見えていなかったことが見えてきます。

本書の刊行を記念して、著者の一人である仲谷正史さんと、親交の深い皮膚研究者の傳田光洋さん、そして言葉の皮膚感覚に興味を持っている英米文学研究者の阿部公彦さんをお招きして、トークイベントを開催します。
 不思議がいっぱいの「触」をめぐるトークセッション、ぜひお越しください!

皮膚が情報処理システム?
傳田光洋さんは、最新刊『驚きの皮膚』のなかで、体毛を失ったことによる「皮膚感覚の復活」が脳を拡大し、言語を生み、人間を人間にした可能性があることを、古今東西のさまざまな知見をもとに解き明かしています。他者と私を分け隔てる、人間最大の臓器「皮膚」。皮膚そのものが情報処理システムであると考える傳田さんに、最新の研究の現場から、知られざる皮膚の力について語っていただきます。

文学の肌触りとは
『触楽入門』では、絵画を見たり音楽を聞いたりする体験のなかにも「触感」を感じているということが示されていました。では、文学ではどうでしょうか。文体の「肌触り」や文章の「肌理」を感じ取ってはいないでしょうか。私たちはなにかを読むときになにを感じているのでしょう。『詩的思考のめざめ』などで「ことばの感触」に触れ、『幼さという戦略』で「かわいさ」を読み解いた阿部公彦さんと共に、文章の生理と文字通りの肌触りとの接点をさぐります。

終了後、サイン会も開催。

協力: JST ACCEL 「身体性メディア」プロジェクト

仲谷正史

仲谷正史

なかたに・まさし

1979年、島根県生まれ。2008年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。同年、民間企業において触感評価技術の開発に従事。2012年8月より、共同研究先であるColumbia University Medical CenterにてPostdoctoral Research Fellow。Fishbone Tactile Illusionを心理学・工学の観点から評価した研究を発展させ、メルケル細胞の生理学研究に従事。現在はJST-ACCELプロジェクト「触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開」の特任研究員として参画。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科にて特任准教授(非常勤)。教務・学務の傍ら、2007年に立ち上げたテクタイルの活動を通じ、触感デザイン普及にも携わる。著書に『触感をつくる』(岩波科学ライブラリー)『触楽入門』(朝日出版社)がある。

傳田光洋

傳田光洋

でんだ・みつひろ

1960年、兵庫県神戸市生まれ。資生堂グローバルイノベーションセンター主幹研究員。国立研究開発法人科学技術振興機構CREST研究者。京都大学工学部工業化学科卒。同大学院工学研究科分子工学専攻修士課程修了。94年、京都大学工学博士号取得。カリフォルニア大学サンフランシスコ校研究員を経て、2009年より現職。著書に、『皮膚は考える』(岩波科学ライブラリー)、『賢い皮膚――思考する最大の臓器』(ちくま新書)、『第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界』(朝日出版社)、『皮膚感覚と人間のこころ』(新潮選書)、『驚きの皮膚』(講談社)がある。

阿部公彦

photo by 河合穂波

阿部公彦

あべ・きみひこ

1966年生まれ。現在、東京大学文学部准教授。英米文学研究と文学一般の評論を行う。著書として『英詩のわかり方』、『英語文章読本』、『小説的思考のススメ』、『幼さという戦略――「かわいい」と成熟の物語作法』など啓蒙書、専門書としては『即興文学のつくり方』、『スローモーション考』、『文学を〈凝視する〉』(サントリー学芸賞受賞)、『詩的思考のめざめ』など、翻訳に『フランク・オコナー短編集』、マラマッド『魔法の樽 他十二編』がある。紀伊國屋書店のウェブサイト「書評空間」で書評を連載中。小説で1998年に早稲田文学新人賞受賞。

書籍情報

『触楽入門――はじめて世界に触れるときのように』

『触楽入門――はじめて世界に触れるときのように』

1580円+税
朝日出版社