イベント内容

「人間は死なない」と断言し、テーマパーク「養老天命反転地」、死なないための住宅「三鷹天命反転住宅」、巨大な円筒建造物「奈義の龍安寺」など、奇想天外な作品群で世界中に大きな波紋を投げかけ、2010年5月惜しくもニューヨークで急逝した現代美術家・建築家荒川修作。
荒川修作の言葉の数々と三鷹天命反転住宅で生活する人々を追ったドキュメンタリー映画『死なない子供、荒川修作』。2010年12月より劇場公開され、全国各地の映画館、美術館、文化機関で上映され、大反響を呼んだ本作がついにDVD化!発売を記念して荒川修作、三鷹天命反転住宅をめぐるトークセッションを開催いたします。
本作の監督、三鷹天命反転住宅住人でもある山岡信貴氏をモデレーターに、音楽家・渋谷慶一郎氏、複雑系科学者・池上高志氏、建築批評家・五十嵐太郎氏ら多彩なゲストをお迎えし、荒川修作について、三鷹天命反転住宅について、それぞれの視点から語っていただくことで、ユニークなコンセプトと独特な語り口で知られた荒川修作を今一度再検証する貴重な機会となるでしょう。
トークショー終了後にサイン会を行います。サイン会対象商品:DVD『死なない子供、荒川修作』、ゲスト方々の著作・翻訳
プロフィール

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
1967年、パリ(フランス)生まれ。建築史・建築批評家。
1990年、東京大学工学部建築学科卒業。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。
現在、東北大学教授。せんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。
2011年8月よりあいちトリエンナーレ2013の芸術監督に就任。
第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナーを務める。
著書=『現代日本建築家列伝』(河出書房新社)、『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』(彩流社)、『ぼくらが夢見た未来都市』(共著・彰国社)ほか多数。

池上高志(いけがみ・たかし)
1984年東京大学理学部物理学科卒業。
1989年同学大学院理学系研究科博士課程修了。
現在は東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻広域システム科学系教授として教鞭を執る傍ら、アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行う。
渋谷慶一郎とのプロジェクト「第三項音楽」の提唱、filmachineの制作発表(YCAM, 2006年8月から10月)や、新津保建秀とのプロジェクト 「MTM」(YCAM, 2010年3月20日から6月3日)など、その活動は多岐にわたる。

渋谷慶一郎(しぶや・けいいちろう)
1973年生まれ、音楽家。東京芸術大学作曲科卒業。
2002年に音楽レーベルATAKを設立。国内外の先鋭的な電子音響作品をCDリリースするだけではなく、デザイン、ネットワークテクノロジー、映像など多様なクリエーターを擁し、精力的な活動を展開する。2009年、初のピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』を発表。2010年には『アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎』を発表し、TBSドラマ『Spec』の音楽を担当。2011年は、モスクワでのイベント『LEXUS HYBRID ART』のオープニングアクトを担当するなど、多彩な活動を続ける。9/28に「ATAK000+ Keiichiro Shibuya」をリリース。『死なない子供、荒川修作』では音楽を担当。

山岡信貴(やまおか・のぶたか)
1965年生まれ。『死なない子供、荒川修作』監督。
1993年に初の長編映画「PICKLED PUNK」を演出。同作品はベルリン映画祭ほか多数の映画祭に招待上映され、以後もすべての製作作業をひとりで行なうスタイルを貫きながら定期的に作品を発表し続けている。映像への関与は、映画のみならず、TV番組、外国映画の買い付けやゲームソフトのプロデュースなど、多岐にわたる。
書籍紹介



DVD『死なない子供、荒川修作』プレミアム・エディション
2011年11月18日(金)発売
【限定販売】プレミアム・エディション ¥5,800(税抜)
☆初回生産分にはフルカラーブックレット8P封入
…ニューヨークのマドリン・ギンズの取材も含めた荒川修作をより深く体験するための
3時間にも及ぶ映像を収録した特典ディスク対!!
<特典ディスク収録内容>
・『WE-人間を超えていくために-』約70分
・荒川修作講演映像 43分
・荒川修作関係者インタビュー 約70分
DVD『死なない子供、荒川修作』通常版
2011年11月18日(金)発売
¥3,990(税抜本体価格¥3,800)
「人は死なない」と断言した男と、「死なない家」に住んだ人々の生命の記録。
宇宙創生以来、死の運命から決して逃れられなかった人間の限界に生涯を賭して挑んだ天才・荒川修作を描いた希望のドキュメンタリー!!
2005年に出現した極彩色の奇怪な建築物「三鷹天命反転住宅」。ここに住むと身体の潜在能力が引き出され、人間は死ななくなるという。この建物を創り上げた荒川修作という男の言葉から浮かび上がってくる、あらゆる知性が想像しえなかった衝撃の生命論が明らかにされる。
常識を軽々と越えた荒川氏の言葉の数々をはじめ、宇宙物理学者・佐治晴夫氏のインタビュー、三鷹の“死なない家”で生活する人々の身体的変化、そこで生まれ育った子供の記録映像を織り交ぜながら、芸術・科学・哲学を総合した斬新な都市計画を構想するまでに至った荒川の全活動を振り返る本作は、全人類の誰もが想像すらできなかった世界の可能性を浮き彫りにするとともに壮大な生命賛歌を高らかに歌い上げる。
監督は自身が4年に及ぶ三鷹天命反転住宅の住人でもあり、特異な映像世界で海外映画祭の評価も高い山岡信貴。音楽は先鋭的な電子音響で音の概念そのものに変革を与え続ける渋谷慶一郎。やくしまるえつこ率いるバンド“相対性理論”とのコラボレーションも記憶に新しい。そしてナレーションには、国内外で常に注目を浴び続ける日本を代表する俳優・浅野忠信を迎え、荒川修作を語る上で申し分のないスタッフ陣が結集。宇宙創生以来、死の運命から決して逃れられなかった人間の限界に、生涯を賭して挑み続けた天才・荒川修作を見事に描き出した。
監督:山岡信貴 音楽:渋谷慶一郎 製作:ABRF、制作:リタピクチャル
音楽:渋谷慶一郎、ナレーション:浅野忠信
出演:荒川修作(コーデノロジスト)、佐治晴夫(宇宙物理学者)、天命反転住宅の居住者
2010年|日本|80分+特典|カラー|ビスタ|日本語|ステレオ|ドルビーデジタル|片面一層
発売元:リタピクチャル 販売元:アップリンク

荒川修作(あらかわ・しゅうさく)
1936年7月6日愛知県生まれ。1961年渡米、翌年より公私にわたるパートナーのマドリン・ギンズと共にニューヨークを拠点に活動を始める。 60年代より、ドイツ、フランス、イギリス、日本など世界中で個展を開催し、70年ヴェネツィア・ビエンナーレでは日本代表として代表作「意味のメカニズム」を発表する。この作品を見たノーベル物理学者のヴェルナー・ハイゼンベルグが賞賛し、マドリン・ギンズと共にドイツのマックス・プランク研究所に招待をうける。97年にはグッゲンハイム美術館にて日本人として初めて回顧展が開催された。90年代より本格的に身体を中心とした建築作品を手がけており、 94年「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(岡山県奈義町現代美術館)、95年「養老天命反転地」(岐阜県養老町)、2005年「志段味循環型モデルタウン」(愛知県名古屋市)、「三鷹天命反転住宅~In Memory of Helen Keller~」(東京三鷹市)、2008年「バイオスクリーブ・ハウス」(ニューヨーク、イースト・ハンプトン)などがある。 2人の活動は建築・芸術分野のみならず、生命科学、物理学、哲学、医学などの学術者との交流も深い。2005年にはパリ第10大学で、2008年にはペンシルバニア大学で、2010年にはニューヨークで荒川修作+マドリン・ギンズをめぐる国際カンファレンスが開催された。著書に『建築する身体~人間を越えていくために~』(春秋社)、『死ぬのは法律違反です』(春秋社)など。2010年5月19日死去。享年73歳。