イベント申込方法

受付は終了いたしました。

概要

日程
2018年8月2日 (木)
時間
19:00~20:30
開場 18:30~
料金
8,424円(税込) or 1,080円(税込)
定員
50名様
会場
本店内 小教室

※書籍「THE MAP AND THE TERRITORY」8,424円(税込)ご購入でご参加頂けます。※発送はいたしません。
あるいは入場料のみ1,080円(税込)

お問合せ先

青山ブックセンター 本店

電話
03-5485-5511
受付時間
10:00~22:00

2018年8月2日 (木)

刊行記念

「THE MAP AND THE TERRITORY」(MACK) 刊行記念

河内タカ トークイベント

この度、イギリスを拠点とする出版社「MACK」よりイタリア人フォトグラファー、ルイジ・ギッリの作品集「THE MAP AND THE TERRITORY」が刊行されました。本書は、イタリアのカラー写真のパイオニアとして知られる作者の初期作品に焦点を当て、現在ヨーロッパの美術館3箇所にて今年から来年にかけて巡回する同名展覧会の公式図録です。近年、ルイジ・ギッリの活動を日本でも目にする機会が増え、2014年には作者の写真理論をまとめた「写真講義」が日本語訳され刊行(みすず書房)、昨年はタカ・イシイギャラリーにて日本で初めての個展も開催されました。

本イベントでは、「THE MAP AND THE TERRITORY」に収録されている作者の初期作品の紹介を中心に、作者の作品の魅力をより深く知っていくために編集者の河内タカさんをゲストに、ルイジ・ギッリに関するレクチャートークを開催いたします。

実験性溢れる作品群が当時のアートシーンとどのように結びついて生まれていたのかなどルイジ・ギッリの作品制作の根底に迫ります。

「現在、東京都写真美術館で行われている『たのしむ、まなぶ、イントゥ・ザ・ピクチャー』というコレクション展の最後の部屋にルイジ・ギッリの代表作とも謳われている画家ジョルジュ・モランディのアトリエを撮った作品が展示してある。その色彩の美しさと研ぎ澄まされ具合は実に惚れ惚れするほどで、それくらいギッリの写真は彼にしか出せない独特なものなのである。そのギッリが20代の終わりから約10年間に渡って撮り貯めていたものがテーマ別に編集されているのが今回MACKから刊行された作品集『The Map and The Territory』である。その内容は驚くほど密度が濃く知的であり、80年代以降のアートとしての写真の動向を予言するかのような実験性に溢れたものばかりで、しかもこれが今の時代に撮られたものと差し出されてもなんの違和感も覚えないほど現代的な要素が感じられるのである。ウォーカー・エヴァンス、コンセプチュアル・アート、ニューバウハウス、タイポロジーなどなど、当時のギッリが欧米の最先端の芸術や写真の動向にどっぷり浸りながら、独自に取り組んでいた作品から様々な示唆や可能性を感じ取ることができるのではないだろうか 」- 河内タカ

プロフィール

河内 タカ

河内 タカ

かわち たか

高校卒業後、サンフランシスコのアートカレッジへ留学し、卒業後はニューヨークに拠点を移し、現代アートや写真のキュレーションや写真集の編集を数多く手がける。長年に渡った米国生活の後、2011年1月に帰国。2016年に自身の体験を通したアートや写真のことを綴った著書『アートの入り口 アメリカ編』(太田出版)、及び『同 ヨーロッパ編』を刊行。便利堂の東京オフィスを拠点にして、写真の古典技法であるコロタイプの普及を目指した海外事業部に席を置き、ソール・ライターやラルティーグのポートフォリオなどを制作した。

書籍情報

『THE MAP AND THE TERRITORY』

『THE MAP AND THE TERRITORY』

作家:Luigi Ghirri(ルイジ・ギッリ)
ソフトカバー/376ページ/ 198 x 248mm/カラー
価格:7,800円+税

イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。作者は1970年代から1980年代にかけて壮大なプロジェクトに取り組み続け、特に制限や終わりを決めずに自由に制作を進めていた。そこで生まれたイメージには、変化に翻弄されていたその時代の日常空間への共感を感じ取ることができる。写真家として活動した短い年月の間に驚くべき数の写真を撮っており、その点において当時のヨーロッパでギッリに並ぶ者はいなかった。そして遺された数多くの文書も、写真の歴史に非常に大きな影響を与えることになる。膨大な数の作品を収めた本書は、イギリス人キュレーター、ジェームズ・リングウッド(James Lingwood)によって編纂され、ヨーロッパの美術館3箇所で2018年から2019年にかけて開催される巡回展に伴い刊行。展覧会では、1979年にパルマで行われた個展「Vera Fotografia」を一つの終着点とするギッリが写真家として撮り始めた最初の10年の作品に焦点が置かれ、15の物語(※註)のシークエンスに分類し展示。本書にはその全てが網羅されている。複製、図像、ポスター、模型、地図といった形で世界を描写することへ深い関心を抱き、そこから新たな種類の地理を作ろうとした。本書の編纂においては、静かな感動を呼びおこすその制作に焦点が置かれている。古きものと新しきものの間で揺れ動いていた当時のイタリアにおいて、イメージを仲立ちとして世界を体験することは作者にとって調べても調べつくすことができない遥かなる大地であった。

「 思考と視覚の世界への大冒険、大人になってから気付くことと幼少期のおとぎ話の世界とを奇跡のように同居させることができる魔法の道具…偉大なものと些細なものや、際限のない変化、そして空想と出現の領域、そんなものを通した終わりなき旅であり、幾多の人々やシミュレーションによる鏡のように反射する迷宮のような場所である。」- ルイジ・ギッリ